世界の生産量に比べると少量ながら、国産コーヒーは存在します。
日本のコーヒー栽培について
コーヒー栽培に適した環境を整えることが難しい日本ですが、消費量は世界でも上位に入るほどです。日本で流通しているコーヒーのほとんどが海外産ですが、日本でも実はコーヒー豆を栽培していることをご存知でしょうか。
希少な理由はコーヒーノキの生育条件

コーヒーの栽培が盛んな国は、「コーヒーベルト」と呼ばれる地域に集中しています。コーヒーベルトには、雨量が多い・平均気温が高い・排水の良い土壌などの共通点があり、これらの環境がコーヒーノキの生育に適しています。
日本でも一部地域によってはコーヒー栽培が可能であり、珍しい「国産コーヒー」として販売されています。
日本はコーヒーベルトから少し北に外れており、コーヒーノキの生育に最適な条件がそろっているとはいえません。その結果、日本のコーヒー豆の生産が少なく希少性の高い要因です。
日本の代表的なコーヒー栽培地域
小笠原諸島産コーヒー

東京都の南南東に位置する小笠原諸島。日本のコーヒー栽培発祥の地といわれています。民間人の住む父島や母島には、5軒ほどのコーヒー農家が存在します。
年間の収穫量は少ないため価格が高くなりますが、海外産にはない香りを感じられるのが特徴です。コーヒー好きの方は1度は飲んでみたい味でしょう。ただ、小笠原諸島は毎年台風の通り道になるため規模の拡大が難しいのも現実です。
沖永良部島コーヒー
沖永良部(えらぶ)島は、鹿児島県の奄美群島に属する離島です。こだわりのコーヒー豆を生産するのは、コーヒー豆の専門店「ノアコーヒー」が運営する沖永良部島珈琲農園。フルーティーな酸味とまろやかなコクが特徴。こだわりのブレンドコーヒーの他にも、農園で採れたコーヒー豆から作られた「えらぶ島珈琲ゼリー」も販売されている。
沖縄コーヒー

沖縄県も日本国内でコーヒー栽培が盛んな地域のひとつです。
2017年に沖縄コーヒー協会が設立。台風被害も多い中、沖縄県産コーヒーの安定した供給を目指して取り組みがなされています。
沖縄コーヒー協会のコーヒー豆は、アラビカ種のニューワールド(ムンドノーボ)という品種が多く使用され、バランスが良くすっきりとした後味で飲みやすいのが特徴です。
名護コーヒー

沖縄県の北部、名護市もコーヒー豆の生産地。
こちらもアラビカ種のニューワールド(ムンドノーボ)が多く栽培されており、クリアな味わいが特徴です。昼夜の寒暖差によって果実がゆっくりと熟されることから豊かな風味や甘みも強まります。
丁寧に手摘みされた後は、ウォッシュドという加工法で生豆の状態に加工されています。
日本のコーヒー栽培の難しさ

日本での栽培は台風が直撃することも多く、生産量の急激な増加は期待できません。コーヒーベルトの北限を超えた地域ではありますが、農園の方々のたゆまぬ努力によって国産コーヒーが生産されています。コーヒーを愛する人が多い日本。世界を旅するように、各国のコーヒーを味わいの一つに、新鮮な国産の日本のコーヒー豆があります。
参考:
◼︎日本のコーヒー文化 Wikipediahttps://ja.wikipedia.org › wiki › 日本のコーヒー文化
日本の珈琲 (講談社学術文庫) [ 奥山 儀八郎 ]





