抽出湯温がコーヒーの風味に与える影響
ハンドドリップでの抽出の際、香りや味わいを決定する基準として、抽出器具の種類や形状、外的要因(気温や天候など)、湯温や水質、注ぎ方までと、不確定要素が多くとても難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。
今回は可能な限り湯温以外の要素を固定し、注湯時1投目の湯温の違いが、抽出されたコーヒーの風味や味わいにどの様な影響を与えるかに注目しました。
比較の方法と目的

コーヒーの抽出において抽出湯温が風味や味わいにどのような影響を与えるかを理解し、
キャリプレーションの向上を目指します。
「温度が高ければ抽出効率が上がり、低ければ抽出効率は下がる」
単純に、この仮説を元に抽出していきます。
使用したコーヒー豆の紹介

□ルワンダ シンビ ライトロースト
□14.5g
□80cc / 37秒70cc / 1分20秒60cc / total2分30秒
注湯量、注湯秒数、全く同じ抽出レシピで同時に抽出を行います。
どちらも2分30秒でドリッパーを外しました。

86度と88度、湯温の違いによる変化
86度
甘味、酸味が太く、浅煎りではありますがボディも感じます。はっきりと濃密にルワンダの主張があり、ゆっくり楽しめる飲みごたえのある一杯になりました。

88度
甘い香りが立ち甘味と酸味がふわっと感じられます。明るさも増し、86度に比べ全体的に軽やかなコーヒーになりました。

抽出結果を分析
温度差2度における抽出の変化

抽出効率が高い高温での抽出が、抽出効率の低い抽出よりも軽やかで、ふわっとフレーバーが立つコーヒーに仕上がります。
ポイントは、
「抽出効率が高い=味が濃くなる」
ではないということ。
自宅で簡単に出来る実践的な提案
焙煎度やコーヒーの種類による最適な温度の違い
今回はルワンダの浅煎りで比較してみましたが、焙煎度、コーヒーの産地や品種によっても変わります。
今回の比較検証を自宅で行うには、ドリップセットが2つ必要なことなどもあり難しいかも知れません。自宅で簡単に抽出温度の比較を行うには、カッピングでの比較、フレンチプレスでの比較でも検証可能です。
以上、抽出湯温により風味や味わいを調整する、というコーヒーの楽しみ方でした。



