セミウォッシュドプロセス -semi washed-

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スペシャルティコーヒーが注目される近年、生産者は味わいの差別化をはかるためにミューシレージの残し方を工夫し、「セミウォッシュド」と呼ばれる精製プロセスを用います。
また別の地域では、「パルプドナチュラル」「ハニープロセス」とも呼ばれます。

ウォッシュドとの違い

ウォッシュドとセミウォッシュドの違いは、乾燥前に粘液質のミューシレージを除去するか、残すかの違いといえるでしょう。

代表的な産地コスタリカでは、水質保護の観点からウォッシュドに代わって水を使わずに機械の力でミューシレージを取り除き乾燥させる方法が普及したのですが、ミューシレージの除去率を変えることで風味に変化が生まれるため、新しい精製方法として注目されるようになりました。
このミューシレージがハチミツのようにトロっとしていることから「ハニープロセス」と呼ばれるようになり、現在では様々な国で採用されています。

セミウォッシュドの工程

セミウォッシュドのプロセスは、以下のような流れになります。

❶ 選別
収穫されたコーヒチェリーを水で比重選別します。

❷ 果肉除去
完熟豆だけを果肉除去器で外皮と果肉を剥ぎ取ります。

❸ ミューシレージをある程度残す
種子の表面に付着しているミューシレージを機械で削りますが、完全には削り取らず、ある程度残した状態にします。

❹ 乾燥
ある程度ミューシレージを残した状態で乾燥させます。

❺ 脱穀
乾燥された豆は脱穀機にかけてパーチメントをミューシレージごと剥がし、生豆にします。

❻ 選別
比重や色彩、スクリーン(サイズ)などによる選別、場合によってはハンドピッキングにより欠点豆などを除去します。

メリットとデメリット

【メリット】

・水洗式と同様、果肉除去の際に未成熟豆などを選別できるた、品質が高くなる

・水洗式のフリーウォッシュドと比べると使う水の量も少なくエコであり、ブラジルなどの水資源が豊富でない土地でも行うことができる

・特にハニー製法では、他の精製方法との差別化ができる(ナチュラル特有の複雑な風味とウォッシュド特有の高い精製度というメリットを併せ持っている。かつミューシレージの残し方のバリエーションで色々な風味を表現できる)

【デメリット】

・果肉除去機(パルパー)や、ハニー製法の場合はミューシレージリムーバーなどの機械が必要になってくるため、コストがかかる

<採用している主な生産国>

ブラジル、コスタリカ(ハニー製法)など

もうひとつのセミウォッシュド

通常のセミウォッシュドと同じ工程ですが、パルパーでチェリーの皮をむいたあと、遠心力を使ってパーチメントに残った粘液質を強制的に除去する「パルプドナチュラル・デスムシラージ」と呼ばれる方法があります。この方法はパルプドナチュラルよりクリアで、ウォッシュドに近い風味のコーヒーができると言われています。

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